売出価格とは？不動産売却の価格の流れと決め方を解説
この記事では、売却価格を決めるための基礎知識や売却の各段階における価格の動きを解説します。
□売却価格とは？
不動産売却において、売却価格とは不動産が実際に売れた価格を指し、「成約価格」と呼ばれます。
しかし、売却価格には、成約に至るまでにいくつかの段階が存在し、それぞれ意味や金額が異なります。
1:査定価格
査定価格とは、不動産会社が過去の成約事例などを参考に、その物件がいくらで売れそうかを予想した価格のことです。
査定方法は「簡易査定」「訪問査定」「AI査定」などがあり、無料で依頼できます。
2:売却希望価格
査定価格を参考に、売主が希望する売却価格のことです。
売主の希望額が高ければ、売却までに時間がかかる可能性も高まります。
逆に低ければ、早く売却できる可能性が高まりますが、希望する金額で売却できない可能性もあります。
3:売り出し価格
売却希望価格を参考に、不動産会社が実際に物件を売り出す際に設定する価格です。
売却希望価格と売り出し価格は、必ずしも一致するとは限りません。
4:成約価格
売主と買主が合意した最終的な売却価格のことです。
成約価格は、売却希望価格や売り出し価格を参考に、市場の状況や物件の条件などを考慮して決定されます。
□売却価格を決めるためのステップ
売却価格を決めるには、査定から始まり、売却希望価格、売り出し価格を経て、最終的に成約価格が決定するプロセスを踏みます。
それぞれの段階における価格の決め方や注意点、そして、それぞれの価格が売却活動にどのように影響するのかを詳しく解説します。
1:査定
まず、不動産会社に査定を依頼し、査定価格を把握することから始めます。
査定方法は、簡易査定、訪問査定、AI査定などがあり、それぞれの方法によって精度の違いや費用などが異なります。
2:売却希望価格
査定価格を参考に、売主が希望する売却価格を設定します。
売却希望価格を決める際には、市場の動向や物件の条件などを考慮し、高すぎず、安すぎない価格を設定することが重要です。
3:売り出し価格
不動産会社は、売却希望価格を参考に、実際に物件を売り出す際の価格を決定します。
売り出し価格は、市場の動向や競合物件の価格などを考慮して、売却を促進できる価格に設定されます。
4:成約価格
売り出し価格を参考に、売主と買主が交渉を重ね、最終的に合意した価格が成約価格となります。
成約価格は、市場の状況や物件の条件、交渉力などによって大きく左右されるため、売却希望価格と大きく異なる場合もあります。
□まとめ
売却価格を決めるには、査定から始まり、売却希望価格、売り出し価格を経て、最終的に成約価格が決定するプロセスを理解することが重要です。
それぞれの段階において、市場の動向や物件の条件などを考慮し、適切な価格を設定することで、スムーズな売却活動を進めることができます。
2024.10.11
