不動産を所有している方にとって、いつ売るかというのは頭を悩ませる問題でしょう。
買った時よりも高価格で売ることを目的としているので、どの時期が狙い目なのか知りたいですよね。
市場価格の波を判断するのは難しくても、売却の時期を考えると比較的高値で売ることができます。
そこで今回は、不動産売却をおすすめする時期について解説します。
□タイミング
不動産を売って得られる利益が譲渡所得です。
これには、給与などとは別に所得税と住民税が課せられます。
譲渡所得の税率は、不動産の所有期間によって異なります。
所得期間が5年以下で売却した場合、約39%の税金がかかるでしょう。
また、所得期間が5年以上で売却した場合、約20%に抑えられます。
そのため、市場価格が上がっていても、5年を超えてから売るのが得策でしょう。
もちろん、確定申告を忘れてはいけません。
□季節
不動産には、売れやすい季節があります。
それは1~3月頃と言われています。
新年度に向けて引っ越しを検討する人が多いので、4月が始まる前の間が狙い目ということになります。
しかし、この時期は需要に対して供給量も多い傾向があります。
競争率が高まるので、必ず高く売れるとも言い切れません。
人によっては人事異動があるので、夏の終わりから秋口にかけても高く売れることがあるでしょう。
□周囲の環境
所有している不動産の近くで、大規模にマンションが建設されているという方は、早めに売却したほうが良いかもしれません。
特定の場所で多くの不動産売却が行われると、相対的に周囲の相場価格が下がることもあります。
そうなる前に、近くで開発などがされていないか注意しておく必要があります。
□市場価格の見極め
不動産の市場価格が上がっていると、「もう少し上がるから待った方がいいのでは。」と売却に尻込みする人がいます。
しかし、市場の動向を正確に予測するのは非常に困難です。
タイミングを逃さないために、買った時と比較して考えてみましょう。
欲を出し過ぎて価格が下がる前に、少しでも利益があるうちに売ってしまう、というのが基本的な考え方です。
□まとめ
今回は不動産売却をおすすめする時期について解説しました。
ここまでおすすめの時期を紹介してきましたが、条件次第では一年中売ることも可能です。
困ったときは、不動産会社に査定してもらうのも一つの手でしょう。
その際、いくつかの会社を比較するのがおすすめです。
上述した内容を意識しながら、自分にとって一番良い時期を見極めましょう。