不動産価値は時期によって変動します。
不動産価値はもちろん建物そのものの価値で決定される部分も大きいですが、外的環境や経済情勢、季節による不動産需要の変化にも影響を受けます。
実は、不動産売却は時期、季節によってはお得になることも損をすることもあります。
不動産を売却するなら、できるだけ高く買ってもらえる季節に売却したいですよね。
また、不動産を購入する場合はできるだけ安く購入できる時期を狙って購入計画を立てたいかと思います。
そこで、外部環境の変化や季節による不動産価値の変動に関する情報をまとめて、売却にぴったりのタイミングに関して考えていきます。
・環境的要因による変動
不動産価格は該当の不動産の周辺環境や情勢に左右されます。
例えば、近くに大きなショッピングセンターや公園ができるとなると、その地域に対する購入需要が高まるのでより高い値段で売れる可能性が高くなります。
また、景気が良くなると予想されると、不動産価格は上がっていきます。
ここ数年で起こる大きな転換点としては、東京オリンピックとパラリンピックの開催があります。
オリンピック開催の決定以来、東京周辺の不動産価格はこれまで以上に上昇しました。
そして、開催後は不動産価格が下落するのではないかとも言われています。
・季節による変動
季節を考えて不動産を売却をすることも重要です。
つまり、多くの人が不動産の購入を検討する季節を狙って売り出すのです。
引っ越しの多くが就職や進学の季節である3月と4月に集中しています。
また、人事異動が4月や10月を中心に実施されるので、この時期も新居を探す人が増えると見込まれます。
こうした流れを考慮して、4月から新生活を始めたい人に対して不動産を売ることが最も好ましい方法です。
ということは、3月までに新居に入居するので、1~2月頃に物件の下見をし、その2か月ほど前から物件を始めるということになります。
不動産の売却としては、物件の購入希望者が情報収集を始める前の9月と10月が最適であるといえるでしょう。
この時期よりも売却時期が遅すぎると物件が売れにくくなり、早すぎると売り出し期間が長くなります。
・最後に
このように、不動産価格は不動産そのものの価値以外の外部要因からも大きな影響を受けます。
より高く不動産を売却するには長期的な視点から、周辺環境と経済状況を考慮して計画する必要があります。
また、購入希望者の行動から適切な売り出し時期に売れるように調整しましょう。